ビジネスモデルキャンバスとは

ビジネスモデルキャンバスは、アレックス・オスターワールダーとイヴ・ピニュールが考案した「あらゆるビジネスモデルの取り扱いが可能」なビジネスモデルデザインツールです。世界中の企業や団体で導入されており、日本では2012年に出版された「ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書」で紹介され、多くの企業や団体、起業家が使用しています。

下の画像がビジネスモデルキャンバスです。このように9つのブロックに分かれており、自分のビジネスに合わせて各ブロックを埋めていくことでビジネスモデルをデザインすることが出来ます。

各項目の説明

顧客セグメント価値を提供する相手を表す言葉が入ります。その人が置かれている状況や課題などを一緒に書くとビジネスモデルがより具体的になります。
例)家事分担に悩む共働き夫婦、人材不足に悩む中小企業
価値提案事業を通して顧客に提供する価値が入ります。顧客セグメントの特徴を踏まえ、顧客が競合他社の商品ではなくこの事業の商品やサービスを選ぶ理由に繋がる価値を記載します。
例)ゆったりリラックスできる空間、低価格かつ高品質、女性でも安心簡単
主要活動価値を生み出すために行う主要な活動を記載します。
例)研究開発、人材育成、パートナー発掘
リソース価値を生み出すための主要なリソースは何でしょうか。
例)専門家人材、技術特許、ブランド
パートナー自社だけではまかなえない主要活動やリソースを提供してくれるパートナー記載します。
例)大学の研究室、物流会社、販売代理店
顧客との関係顧客とどのような関係性を築くのかを記載します。主に関係の深さや長さを表す言葉が入ります。
例)長期契約、売り切り、会員制、セルフサービス、寄り添い、共創
チャネル顧客との接点を記載します。新規顧客の獲得や、商品・サービスの提供、アフターサービスなどに関わる言葉が入ります。
例)インターネット販売、訪問販売、コールセンター、口コミ
収益の流れどのような売り上げをあげるのかをなるべく具体的に記載します。
例)マッチング成立時の仲介手数料、毎月定額料金、高額な入会金と会費、大量ロットによる低価格販売
コスト構造主要活動、リソース、パートナーにかかる費用を記載します。固定費や変動費、初期投資など
例)専門家人材の人件費、研究開発コスト、物流委託コスト、地代家賃など

<ビジネスモデルキャンバスの作成例>

作成例としてスターバックスコーヒーとドトールコーヒーのビジネスモデルをご紹介します。同じ業態でもコンセプトによってビジネスモデルはこれだけ違います。こちらの例もご覧ください。

<スターバックスコーヒーのビジネスモデル>

<ドトールコーヒーのビジネスモデル>

起業を考えたらビジネスモデルキャンバスを作ってみよう

起業や新規事業を考え始めたら、埋められる範囲のみで構わないのでまずはビジネスモデルキャンバスを作成することをお勧めします。その理由は主に2つあります。

理由の1つ目は、ビジネスモデルキャンバスを作成することで検討が足りてない部分が浮き彫りになるからです。人は誰でも自分の好きなことや得意な領域に偏ってしまいます。好きや得意を活かすのは強力な推進力を生みますが、その一方でバランスが崩れたままでは趣味の域から脱することは出来ません。ビジネスモデルキャンバスを作ることで、具現化するための次の一歩が見つけやすくなったり、ムダな回り道を避けたり出来ます。

理由の2つ目は、他人とイメージを共有するためです。例えばチームで起業や新規事業に取り組む場合、目まぐるしい変化の中でいかにしてメンバー間の共通認識を保ち続けるかがとても重要です。また誰かに相談することもあるでしょう。その際にいかに自分のイメージを正しく相手に伝えられるかでフィードバックの質に大きな差が生まれます。ビジネスモデルキャンバスは100の言葉を尽くすよりも早く正確に相手と認識を共有することが出来ます。

ビジネスモデルの事例集

本サイトでは現実に存在するビジネスを題材にした「ビジネスモデル事例集」を公開しています。あわせてご覧ください。

ビジネスモデルキャンバスのダウンロード

アントレプレナーズ・ジムで使用しているビジネスモデルキャンバスを配布します。各ブロックの簡単な解説付きです。

PDF版こちらからダウンロードしてください
パワーポイント版(会員限定)

書籍のご紹介

「ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書」

講座のご紹介

会員以外の方にもご参加頂けるビジネスモデルキャンバスの初心者向け講座を定期的に開催しています。ご希望の方は講座ページからお申込みください